陰陽理論では、自然界のすべては相反するが互いに補い合う関係にある「陰」と「陽」の2つの要素に大別できると考えています。
「陰」とは静的な性質で、闇、暗、水、冬、夜、植物、柔、女性・・・などを表し、「陽」とは動的な性質で、光、明、火、夏、昼、動物、剛、男性・・・などを表します。
漢方医学では、人の体にもこの陰陽の理論が当てはまると考えられています。陰陽のバランスがとれた状態が理想の健康状態で、そのバランスが崩れると不調が生じ病気となります。
陰陽は一方が強くなると他方が弱くなります。例えば、陰が強くなると陽が弱くなり、冷えやむくみ、消化不良などの症状を認めたり、他方、陽が強くなると陰が弱くなり、熱がこもって、火照りやのぼせなどの症状を認めたりします。