奈良市の婦人科・子宮がん検診・美容皮膚科  ストレス外来・栄養療法

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自閉症,発達障害,有機酸検査,代謝異常

 

 通常、ヒトの体内で代謝活動が行われるとその副産物として様々な有機酸の化合物がつくられ尿中に排泄されます。有機酸検査(OAT)では、尿中に排泄された74種の有機酸化合物の量やバランスを検知することで下記の@〜Eをチェックして体内の健康状態を総合的に評価します。

@腸内酵母菌(真菌)・悪玉菌の異常繁殖
A代謝異常(ビタミン、ホルモン、エネルギー等)
B環境毒素への暴露による影響
C中枢神経系・筋機能の状態
D体内の炎症状態
E各栄養素や抗酸化物質過不足

 なぜ尿検査で腸内の菌の状態がわかるのか。実は腸に住んでいる酵母菌(真菌)や有害な細菌の産生物をみているのです。 
 例えば、カンジダなどの酵母菌(真菌)は腸内で集合体をつくって腸管壁に付着し、酵素を分泌することで腸管壁を傷害しLGS腸管壁浸漏症候群)の状態を来します。その結果、遅延型の食物アレルギーを誘発したり、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など栄養素の吸収障害を引き起こすだけでなく、小麦、大豆、乳製品に含まれるタンパク質由来の未消化ペプチドが血中に移行し体内で麻薬様物質となり頭痛や眠気、けだるい、ぼんやりするなどの症状を来すことがあります。
 カンジダが腸内で増殖するとカンジダが産生する物質が増加します。この産生物は分子量がとても小さいため消化管から吸収されて、門脈→肝臓→腎臓を経由して尿中に排泄されます。つまり、下記検査項目にある「6.酒石酸」「7.アラビノース」などはカンジダが増殖することによって増加する産生物であり、カンジダ増殖の間接的なマーカーとなるのです。

 また、悪玉菌の代表ともいえるクロストリジウム・ディフィシルは、チロシンからクレソールという物質を形成し、ドーパミンがノルアドレナリンに変換するのを阻害しドーパミン過剰状態を来します。過剰なドーパミンは毒性があり神経細胞を傷害し脳に深刻なダメージを来す可能性があります。
 このように腸内の細菌バランスの乱れが神経伝達物質の代謝に影響を及ぼします。下記検査項目にある、クロストリジウムなど細菌の産生物である「17.HPHPA」「18.4-クレソール」や神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンの代謝物「32.HVA」「33.VMA」の量やバランスはこれらの状態を評価するマーカーとなります。

 有機酸検査は、少量の尿に含まれる70種を超えるマーカーによって、上記@〜Eの項目を有機的に関連付けながら体の代謝状態を総合的に評価でき、下記の「関連する健康障害」に挙げられるような症状・疾患に有用な検査です。

 

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関連する健康障害

◆症状

下痢、便秘、消化不良、食後異常行動、偏食(無性に甘い物を欲しがるなど)、手足の冷え、エネルギー不足、慢性疲労、動悸、不整脈、不安感、イライラ感、記憶障害、睡眠障害、幻覚、妄想、聴覚過敏、アレルギー、関節痛 など

◆疾患

発達障害(自閉症スペクトラム、ADHDなど)、チック障害、うつ病、慢性疲労症候群、神経症(不安障害、強迫性障害など)、低血糖症、甲状腺機能低下症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、LGS など


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検査項目

以下、検査対象となる74項目のリストです。

◆酵母菌・真菌マーカー

1. シトラマル酸
2. 5-ヒドロキシメチルー2-フロイン
3. 3-オキソグルタル酸
4. フランー2,5-ジカルボキシ酸
5. フランカルボニルグリシン
6. 酒石酸
7. アラビノース
8. カルビキシクエン酸
9. トリカルバリル酸

◆吸収不全と細菌マーカー

10. 2-ヒドロキシフェニル酢酸
11. 4-ヒドロキシフェニル酢酸
12. 4-ヒドロキシ安息香酸
13. 4-ヒドロキシ馬尿酸
14. 馬尿酸
15. 3-インドール酢酸
16. コハク酸
17. HPHPA(クロストリジアマーカー)
18. 4-クレソール(C.ディフィシル)
19. DHPPA(善玉菌)

◆シュウ酸塩代謝物

20. グリセリン酸
21. グリコール酸
22. シュウ酸

◆解糖系代謝物

23. 乳酸
24. ピルビン酸
25. 2-ヒドロキシ酪酸

◆クレブス回路代謝物

26. コハク酸
27. フマル酸
28. リンゴ酸
29. 2-オキソグルタル酸
30. アコニチン酸
31. クエン酸

◆神経伝達物質代謝

32. ホモバニリン酸(HVA)
33. バニリルマンデル酸(VMA)
34. HVA/VMA比
35. 5-ヒドロキシインドール酢酸(5-HIAA)
36. キノリン酸
37. キヌレン酸
38. キノリン酸/5-HIAA比率

◆ピリミジン代謝

39. ウラシル
40. チミン

◆ケトン・脂肪酸酸化

41. 3-ヒドロキシ酪酸
42. アセト酢酸
43. 4-ヒドロキシ酪酸
44. エチルマロン酸
45. メチルコハク酸
46. アジピン酸
47. スベリン酸
48. セバシン酸

◆栄養マーカー

49. メチルマロン酸(※Vit.B12)
50. ピリドキシン酸(※Vit.B6)
51. パントテン酸(※Vit.B5)
52. グルタル酸(※Vit.B2)
53. アスコルビン酸(※Vit.C)
54. 3-ヒドロキシー3-メチルグルタル酸(※CoQ10)
55. N-アセチルシステイン(※NAC)
56. メチルクエン酸(※Vit.H)
※の過不足を判断します

◆解毒指標物

57. ピログルタミン酸
58. オロチン酸
59. 2-ヒドロキシ馬尿酸

◆アミノ酸代謝物

60. 2-ヒドロキシイソ吉草酸
61. 2-オキソイソ吉草酸
62. 3-メチルー2-オキソ吉草酸
63. 2-ヒドロキシイソカプロン酸
64. 2-オキソイソカプロン酸
65. 2-オキソー4-メチオール酪酸
66. マンデル酸
67. フェニル乳酸
68. フェニルピルビン酸
69. ホモゲンチジン酸
70. 4-ヒドロキシフェニル乳酸
71. N-アセチルアスパラギン酸
72. マロン酸
73. 3-メチルグルタル酸

◆骨代謝

74. リン酸


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検査費用

 有機酸検査(OAT)は栄養療法の検査であり、自費(保険外)診療となります。

そのため診察にはトータルで、
診察料初診料 or 再診料 ) + 検査料金 + 検査後指導料
がかかりますのでご了承下さい。
詳しい料金内容はこちら

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検査結果サンプル

準備中

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検査結果がでたら

腸内有害菌や様々な代謝の状態を有機酸検査で確認し、異常値の項目を中心に、症状や基礎疾患との関連性を追求し根本原因を探っていきます。その過程で、腸内環境を改善するためのアプローチ不足している栄養素を至適量まで補充したり、有害重金属や環境中の化学物質などの生体異物の代謝を正常化することで、ホメオスタシス(生体恒常性)を最適化していきます。詳しいプログラム内容はこちらから