プラセンタ注射
【プラセンタとは】
ヒトの胎盤から有効成分を抽出したエキスを使用します。胎盤は胎児の発育に必要不可欠な組織で、様々な可能性をもった因子が含まれているといわれています。
その不思議な働きはすでに古代から注目されギリシャのヒポクラテスが医療に用い、エジプトのクレオパトラも若さを保つために愛用していたと伝えられています。
中国でも秦の始皇帝以来、歴代皇帝が不老長寿の妙薬として用いたといわれ、漢方医学書『本草拾遺』には「人胞 じんほう」「胞衣 ほうえ」の名で、『本草綱目』には「紫河車 しかしゃ」の名で生薬として紹介されており数千年にわたり煎じ薬に使用されてきた歴史があります。
【胎盤に含まれる主な栄養素】
タンパク質
糖質
脂質
核酸
アミノ酸
ムコ多糖
脂肪酸
酵素
など
【プラセンタの主な薬理作用】
@新陳代謝・創傷治癒促進
B免疫力増強
D抗炎症・抗アレルギー作用
F血圧調節
H肝機能改善・解毒
A造血・血行促進
C内分泌・自律神経調節
E疲労回復
G活性酸素除去
I美白作用
など
【プラセンタが良く効く症状・疾患】
@肝機能障害(保険適応あり)
A更年期障害(保険適応あり)・月経困難・冷え性などの婦人科疾患
B気管支喘息・アトピー性皮膚炎・花粉症などのアレルギー疾患
Cうつ病・自律神経失調症・不眠症・慢性疲労などの精神疾患
D肌荒れ・乾燥肌・肌のたるみなどの肌トラブルや美白
Eその他、肩こり・腰痛・関節痛・関節リウマチなどにも効果があることがわかっています。
【注意事項】
プラセンタの注射を受けると、生涯献血することができません。プラセンタは「ヒト胎盤由来の生理活性物質」であり、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病や未知の感染症に感染するリスクを完全に否定できないためです。
ただし、製剤過程でウイルスや細菌の混入を防ぐための滅菌、スクリーニングは厳密になされており、当クリニックで使用しているプラセンタ注射剤(メルスモン)は昭和31年に医療用医薬品として承認されて以来、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病をはじめ、B型肝炎、C型肝炎、エイズなどの感染症の報告は、国内外あわせて一例もありません。
上記安全性の問題について医師の説明を受け、同意していただけましたら同意書にサインをいただきます。なお、すでに他院にて注射の経験がある方でも、当クリニックでお受けいただく際には再度説明し同意をいただいた上で注射を行います。